駄菓子屋
なんか大変な世の中になってますね。
ヨーロッパの様子なんぞ見ますと「これは現実に起こっていることなのかしらん?」と、どうしても現実感湧かないんであります。
少年時代を過ごした団地のすぐわきに駄菓子屋さんがありまして毎日のように通っておりました。
昭和四十年代当時こどものおこづかいは五円とか十円とかで、五十円なんてのはたまに留守番する時「全部使っちゃだめよ!」なんつっておふくろがくれるくらいで大変な高額でありました。
そのお店はおばさんとおばあさんが二人でやっており、今にして思えばおそらく四十代と六十代そこそこといった年齢? こどもの目にはたいそう年取って見えましたが。
おばさんの方はいつも怒ったような不愛想な人でおっかなく、そのくせ親が一緒の時は妙に愛想がよいという。
おばあさんは穏やかな人でしたが五円の物を買って十円出すと「はい、もう五円買ってちょうだいね」と言っておつり返してくれないという、ま、典型的な子供だましの商売と申しましょうか。
武漢肺炎騒ぎですっかり不景気になり買う方も売る方も困っている状況の中、冷凍食品買いだめする方も出ているそうな。
慌てなくてもマスクじゃあるまいし食べ物は無くなりませんというメッセージを込め、あたくしどもの店頭販売でお肉の特売を始めました。
そう聞くとかっこいいことしてるようですが、お肉もさっぱり売れないので窮余の一策的な意味もありまして。
つ~かそっちの方が大きいんだけど
でね
500グラム100円なんて商売しておりますとまるで駄菓子屋さんになったような。
それ一個だけなんてお客さんに「はい、もう九百円買ってちょうだいね」と千円札返さなかったりいたしております。
うそうそ!!
でもあたしゃこども好きですからね~、失業したら駄菓子屋で再デビューしようかしら?