あしたのジョー
本と同じくマンガ好きな少年時代に読みふけった一つにボクシング漫画の金字塔「あしたのジョー」があります。
ライバル力石徹亡き後死因となったテンプルへのパンチを打てなくなりドサ回りまで落ちぶれた矢吹ジョーは、ベネズエラで同じような貧民街出身のカーロス・リベラとの死闘を通じ自分を取り戻します。
その後連戦連勝を重ねてランキングを上げ苦戦の末金竜飛を倒し東洋バンタム級王者となりますが、ベルトと名声を得たこの頃から端正な容貌もあってマスコミに取り上げられることが増えると同時に別の意味で自分を見失ってまいります。
ようするにあれですわ、ちやほやされて舞い上がっちゃうってやつね。
かつて警察相手に大立ち回りを演じ特等少年院にぶち込まれた火薬のにおいのする不良少年が、一躍時の人となりテレビに呼ばれて称賛されきれいなおねえちゃんに囲まれうっとりされ野生の目を失ってしまう・・・。
その後プロモーター白木洋子の計らいで野生児ハリマオと対戦し無情なまでに完成された己のスタイルを得、やがて世界チャンピオンホセ・メンドーサと運命のグローブを交えることになるという。
仕事始めから何をくどくど書いてるのかと言いますと、決勝進出で日本中を沸かせたあのラグビー日本代表がね、あんまりにもテレビ出過ぎではないかという。
無論彼らにすればにわかファンを固定客にという目的意識であえて出ているんでしょうしストイックな練習姿勢に微塵も揺らぎはないと信じたいところではありますが、バラエティーってんですか?
芸能人相手にくっだらないやり取りさせられてるのなんぞ見ますといささか心配にはなりますわな。
引っ張り出す側としては実績もストーリー的にも申し分ないしタフな外見に反し露出に対する初心な感じがイジリがいあってそれっ!ってとこなんでしょうが、ぽっと出の芸人まがいに使い捨てにするような世界でもてはやすのはいかがなものか?
昔からのラグビーファンとして痛しかゆしの思いを禁じ得ないのでありますって、誰がオールドファンやねん!
あたしもにわかにわか!
でもなんかやだなあ・・・