繋がり
先週の「ダーウィンが来た」ご覧になりましたか?
東京都の南数百キロという絶海にぽつんと佇む高さ100メートルの巨岩がありまして、人呼んで孀婦岩というこの岩をあたくし開口健先生のエッセイで最初に読んだ時、海底数千メートルに及ぶ海峰の先端だけが突き出たものと知りものすごく怖くなりまして。
そのスケール感というのかなあ、やたらデカいものが海の底深く沈んでて端っこだけ見えるという。
ね、怖くないすか
そりゃ置いときまして。
改元成りましたね~。
昨夜は体調悪くて日付変わるのを待てずに寝てしまいましたが世間は大変な騒ぎだったようで、何かあると渋谷の交差点に集まるってのもどうかと思いはするものの、ま、そこは日本人的にめでたいんだからいいやと。
先帝陛下の最後のお言葉ライブで拝見しましたらなぜだか涙が出てきてしまいまして、いろいろ意見はあってもやはりこの国の中心であらせられるという、ありがたいありがたい。
昨夜も出てきましたが「剣璽等承継の儀」で引き継がれる三種の神器。
あれ二つしかないのって、鏡だけは源平合戦の壇ノ浦の戦いの時安徳天皇と共に海底に没したためなんですね。
それだって850年くらい前の話でしょ、思えばまさに歴史と現代が直に繋がっているという。
これってね、先ほどの孀婦岩と似てませんか?
西暦の紀元よりもさらに遥か660年前も古に端を発するあたくし達の皇統の長~い伝統のほんの一端を、そこに繋がる民の一人として目の当たりにしているわけで、これは恐れではなく畏れでありますな。
王室の年表を棒グラフにした場合一本だけ同じ色で続いている世界にたった一つの国日本。
新しき御代を寿ぎつついつまでも安かれと願わずにはおられません。
すめらぎいやさか!