あしたのジョー

「はじめの一歩」などボクシング漫画の名作の中で、やはりあたくしのイチオシは「あしたのジョー」であります。 

ライバル力石徹はジョーのいるバンタム級に降りて戦うため、およそ10㎏もの壮絶な減量を経て遂に勝利したものの、テンプルに受けたパンチでダウンした時打った後頭部へのダメージと限界まで燃やした体力の消耗からリングの上で帰らぬ人となりました。

当時主人公ジョーを凌駕するほどの人気があり、ファンが講談社に集まって葬儀を行ったのは漫画史に残る事件でありました。

 

減量時の苦しみに耐えかねて夜中ジムの水道へ走りつくと、既に白木洋子の手で蛇口に針金が巻かれていたという名シーンもありましたっけ。

沢木耕太郎の「コホーネス・肝っ玉」という作品は遅咲きのチャンピオン輪島功一を追ったノンフィクションで、やはり常に減量に苦しんだ輪島の話としてロードワーク中に通る道にある水道の場所を全て覚えてしまうというくだりもありました。

でね

 

15年ぶりの営業に復帰したあたくし、時間に追われつつ客先を回るのはアドレナリンが放出される快感を伴いつつも若い頃に比べて明らかに体力は落ち、それ以上にこらえ性の無くなったお下が問題なんであります。

神の手カイロで促されるままに水飲んははばかり行く癖がついてまして尚のこと。

 

このままだとあれね。

回る先の公衆トイレの場所を全て覚えそうですわ