運不運
朝っぱらからなんですが、霊の存在って信じますか?
あたくしなぜか最近になって「見えちゃう」人が周りに増え、しかし信頼できる人たちなのでやはりそれはあるんだと思います。不思議です。
同じように目には見えないけれど存在を感じるのが「運」ということ。
卑近な例で恐縮ですがよく書く話で、あたくし通勤する時信号のタイミングを見ているとそれを感じるんであります。他の車の陰も無い未明、26個の信号の赤青には確実のその日の運が存在します。断言かい!?
ラジオの聞きかじりによりますと、いきなり話がでかくなりますが日露戦争で文字通り皇国の興廃を決する一戦を前に連合艦隊司令長官に選ばれた東郷平八郎は予備役直前の老将でして、これを案じた明治帝が海軍大臣山本権兵衛に何故東郷なのかご下問になったそうです。
山本答えて曰く、八人の候補者のうち戦の巧拙では甲乙つけがたく、ただ東郷は運のいい男であると。
戊辰戦争時薩摩の駆け出し砲兵士官として我が国初の海戦に参加した東郷は、幕府軍の最新鋭艦が百発以上放った大砲の玉に一発も当たることなく逆に全断命中させて敗走せしめ、同様の事があの土方歳三率いる艦艇との間にもあったという。
彼我の兵器の性能差を見てもこれはひとえに彼の持つ強運のなせる業に他ならず、その後踏んだ数知れぬ修羅場においても彼一人はついにかすり傷の一つも負うことなく軍歴を重ねて今日あるのであると。
結果、日本海海戦において当時世界最強をうたわれたバルチック艦隊を破る大金星を挙げたんであります。欧州周りでほぼ世界一周して戦場にたどり着いた敵艦隊はその時点で既にヘロヘロだったそうですが、それも含め無線もレーダーも無かった時代にあの大海原で旅順港目指して急ぐ相手を発見できたことといい、全て強力な運を実感させる話ではありませんか。
でね。
また身近な話に戻ると、あたくし達の世代の日本人って全員運がいいと思うんであります。
だってさあ、今この時代のこの国に生まれて生きてるだけでもものすごく運がいいと思いませんか?同じ日本でも70年ずれてたら戦争やってた訳で、同じ今だってシリアやミャンマーに生まれてたら・・・。
もしもそれが分け合えるものなら自分たちの運を少しずつ出し合って分けてあげたいと思うんですよね~。また善人ぶってるようだけど、今自分にできる事って何でしょうか?