落語会
昨夜は桂春蝶新作落語独演会に行ってまいりました。毎度ながらいばさく師匠の肝いりであります。
禿頭青々しい人造ゲーハーの師匠とあざとく黒々しい天然ゲーハーのあたくし、ゲイとゲイが集いましたのはこの二人に全くマッチしない成城学園前でありました。結構遠いのね (*_*;
まくらで夏場にふさわしい客入りと笑わせたようにまず七分といった客席で、どういう具合ですかあたくしどもの真後ろは小学二~三年と思しき少女の群れ。
雑駁な寄席の演芸場ならいざ知らず曲がりなりにも独演会ですからな、訳も分からず雰囲気で笑う子供の声ってのはどうにもなりません。ひそひそしゃべくるしもぞもぞ動くし、中入りで席を変わるまで全然笑えなかったもん。ま、噺の方ももうひとつ?ふたつ? (-""-)
場所柄らしくお若くお上品でおきれいなお母様達・・・ガキ連れてくんなよ! ごめんなさい
さて今回の本題は命の落語をテーマに春蝶自身どうしても伝えたい噺を新作に託すシリーズで、知覧の特攻隊に始まりこれが四作目だそうで、リフレッシュにたびたび訪れる沖縄への恩返しであるという「ニライカナイで逢いましょう~ひめゆり学徒隊秘抄録~」
あたくし「泣ける」ってのが好きじゃないんですが、どうやったって「泣ける」であろうモチーフをどう落語に落とし込むのか?興味の尽きないところ。
学徒隊生き残りの人々の同窓会から始まる回想は酸鼻を極めた沖縄戦で鉄の暴風雨と呼ばれた艦砲射撃を逃れたガマの中の女学生と引率の婦長から鹿児島の特攻隊基地の少佐たちへと飛び、ファンタジーと言ってもいいような最後の出会いを経て助けられた命がその後の世に何を残したのかというラストへ戻ってきます。
実際にたくさんの体験者にお会いして聞き取った話を紡いでいるうちに出来上がった大きなキルトだと春蝶が言うようによく練られた噺にはなっておりまして、あとは場数を踏んで身に付いてくればあるいは?って感じでしたかね。
閉口したのは導入部の子供の無駄な笑い声に続きクライマックスで響き渡る斜め前のおやじのいびき、そしてトリを取ったのは誰あろうあたくしの空腹を告げるお腹の鳴る音!まさに三重苦だああ~!これじゃあ「泣ける」ものも「泣けない」であります。いばさく師匠、ぐみんなたい
たっぷり21時20分まであったので帰路の遠い師匠と20分だけの早食い大会で〆まして、足りない分はラーメン食べようと駅を降りたら雨。最後に来て偽装粉が流れゲーハーが現れてはならじとTシャツかぶって帰りました。最後に来て四十苦が、トホホホホ・・・
いばやん、今回もお世話になりました!第六回も楽しみにしております!