またまたお絵かき名場面落語クイズ
全くの自己満足でやっておりますお絵かき名場面落語クイズ、解答編です。
帰りは遅いと仕事で横浜に出かけた亭主の留守に弟分がやって来て、お茶を出し世間話をするうち突然の雨。表を閉めたところへ酔っぱらった亭主が思わず早く帰ってまいりました。
こいつがまた大変なやきもち焼きのうえに乱暴者。妙な誤解をされてもと若い衆を押し入れに隠し、飲ませて寝かせようとしたもののその前にあぐらをかいてくだを巻いております。
困った女房は兄貴分のところへ駈け込んで何とかしてくれと泣きつく有様。これがまた生半可な知恵自慢という男、さてどうなりますことやら?
志ん生の細かいギャグ満載、シャツの三つ目のボタンでお馴染み「風呂敷」
身延山にお参りした帰り、旅人が大雪に降られ一夜の宿を乞うたあばら家には鄙にも稀な女がおりまして。目にちょいと険があり喉元には大きな傷跡。囲炉裏を挟んでよもやまの話をするうち段々思い出してみれば、偶然にも昔吉原で相方に出た女で心中し損ない世を憚り隠れ住んでいるものと知れまして。
不思議なご縁と心づけをやったのが仇となり、実は追剥のこの女にしびれ薬を盛られてしまいました。寝付いたところに帰宅した亭主はそれと知らず薬入りの酒を飲んでお陀仏に。騒ぎに気づいた旅人は毒消しの護符を飲んで表に飛び出したものの先には鰍沢の激流が!いかだに乗ったところを鉄砲で狙われ絶体絶命、南無妙法蓮華経! お材木(題目)のおかげで助かった~。
名人が夏場にこの噺を演ずると片肌脱いで聞いていた客の団扇の手が止まり、思わず前を合わせたという雪景色「鰍沢」
あまり花の無い廓噺「二階ぞめき」 いばさく師匠によれば「ぞめき」とは「騒き」だそうな。
遊びの止まない若旦那に聞けば、花魁買うより吉原そのものが好きだという。それなら二階に吉原を拵えちまえばいいってんで大工の棟梁が腕を振るいました。
一日千両が落ちたという当時最大の盛り場には何かあったらポカリとやろうってな拳固持参の若い者が集まったそうで、若旦那も一人芝居に喧嘩を初めさて、サゲは何だったか忘れちまいました (*_*;
絵としては今回一番のお気に入り「佃祭り」
佃祭りの帰りの渡し場で若いおかみさんに呼び止められた大店の旦那。三年前吾妻橋の上で身投げしようとしていたところを、三両のお金をもらって助けられたと本人も忘れていた話。
家に上げられ改めてお礼を言われるうちに船場で何やら騒ぐのを聞けば、さっき乗ろうとした終い舟が沈んで助かった客は一人もいないという。船頭の亭主ともども命の親と夫婦して引き止められうかうかお酒をいただく治郎兵衛さんは良かったが、留守宅では旦那が死んだと大騒ぎに!
全部分かって大団円の後人助けはいつか自分に返ると思い込んだ与太郎さん、家財道具売り払った三両を懐に毎日身投げを探して歩きやっと見つけたと思ったら・・・。
その昔歯痛には有りの実を供えて戸隠様に願掛けたという民間信仰がサゲになっております。
さてさて、唯一のファンと裏取引してコメントをいただきながら細々続いておりますこのシリーズ。懲りずにまだまだ続くったら続く!