AI革命
時々申します通りあたくし落語が大好きであります。日々の暮らしの中でもああこれ噺に出てくるみたいだなあと感ずることが多後妻まして。
江戸の昔蔵前に十八代通と呼ばれる人々がおりまして、札差で大金を得た十八人で今でいうと相場師の親玉みたいな人でしょうか。
金に糸目をつけない彼らは寒中下駄に作り付けた引き出しにお湯を入れて歩いたり刀を左右逆に刺したりと、様々に趣向を凝らしては衆目を驚かせることを楽しみとしており江戸における一種のファッションリーダーでもあったようです。
昨日は業者仲間の所属するクラブが定期的に開いている会で講演会を聞いてきました。
このクラブというのが功成り名を成した人達の集まりでして、立場は様々ながらあたくしからみると十八代通のような趣でありました。霞が関の某有名会員制クラブの一室で昼食会の前段としてAIに関する最先端のお話を伺いまして、ビュッフェ方式の昼食にはワインまで付くという。
講師の方は研究者ではなく実際の現場でGoogleやFacebook、更には国家の管轄するハッキング対策室などを飛び回っておられ、すぐそこまで来ているAI革命後の世界をリアルに興味深くお話してくださいました。いや~面白いけど怖かった!
スパコンの一億倍以上の速度を持つ量子コンピューターによる人工知能は知能指数一万!古今東西のビッグデータの蓄積からはじき出される分析結果は、法廷、医療、金融、株式相場などの現場で活用されればもう人間は必要なくなるってんでね。
しかし一番恐ろしいのは兵器としての側面で、戦場から兵士は消えても殺されるのは一般の人間ですからな。おそろしやおそろしや ( ;∀;)
とはいえそれに何をさせるかを考えだすのはあくまでも人の領域だそうで、答えにたどり着く速度であるIQで完敗した後人間に残される道はCQとEQ、クリエイティブとエモーションだってんで。講師先生によると楽器やったり歌ったり絵を描いたりしなさいって。
あら?それって・・・。
あたくし友人がみんな合格した企業の一次試験のIQテストで一人だけ落ちたくらい頭悪い人間ですが、楽器と歌と絵なら少々嗜みますわ。
な~んだ次の世界って俺の世界じゃん、あははははは