MJ

ズボン下は縫いだけど朝は寒いです 

 

百分率とは百で割った内のいくつかという事ですから、当たり前の話ですが百より上は無いわけで。

ところが人は時に120%とか口にいたします。

こりゃ今風に言うと最高過ぎる!てとこでありましょう。

 

マイケル・ジャクソンの「This is it」は彼の死によって未完のうちに終わったツアーのリハーサル映像を集めた映画で、以前見たことがあったけどおススメに上がってたので何気にも一度見たんであります。

正しく世界中から集まったバックダンサーのオーディションから始まりステージの構成が練られ練られていく様子をカメラは追うんでして、その熱量たるや大変なもので見てるだけで圧倒されるほど。

マイケル本人はもちろんダンサー、バンド、照明、その他スタッフの端々に至るまで一切の妥協を許さない姿は感動的ですらあります。

で、なんつっても圧巻はダンスシーンでありまして、あたくし「キレッキレ」って表現嫌いなんすけどそうとしか言いようのないもの凄さ!

 

一時素人ながらライブもどきやることが結構あったあたくし、コンビ組んでたセミプロの方から本番で練習の六割出せたら上出来と思いなさいと励まされておりました。

60%ね

しかしですよ

マイケルたちの場合はどう見ても120%なんでありますよ。

間違えるなんてのは論外というか想定すらしてないというか、正しく出来るのなんざあったりまえであってその上までどう行くかって感じ。

これぞプロっすよプロ! まあリハーサルっちゃリハーサルなんだけどね。

ただあれね

オーディション通ったダンサー達のマイケルへのリスペクトは強烈ではあっても、彼らも頂点目指す人間として越えてやろうという意思も持っているはずで、それらを後ろに従えて踊るマイケルのプレッシャーたるや想像もつかないことを思えば天才も楽じゃないっつ~か。

だけどカメラ通してうかがえる姿には偉ぶるところは一切なく、ただ良いものを作ろうという強い意志のみ。

度を越した才能と人気と名声がかえって生んだ様々な軋轢の中で、押しつぶされるようにして逝ったあの方に改めて追悼の意を捧げたいと思います。

 

現場のBGMにマイケルが流れるとあたくし思わずナイフ持ったままムーンウォークしてしまいます。

三歩しか出来ないけど