野ばら
昼間の日差しに少しずつ温かみが出てきましたね。
先日車で会社からの帰り道信号待ちで前に止まってたのが幼稚園の送迎バスでして、名前が書いてあるの見たら「バイリンガル幼稚園」と。
アホかっ!!
「思考は言語なり」という格言があります。あたしが作ったんだけど。
日本人のアイデンティティは当然日本語で形成されるものであり、それには幼児期からある程度人格が固まるまでの期間が重要でありましょう。
だから英語習うのは中学校からであったはずです。
それからだって出来る奴は出来るようになるし、あたしゃ出来なかったけどさ。
岡潔と小林秀雄の対談「人間の建設」という本があります。
数学者岡潔は史上何人しかいないという天才で、そのあまりにすさまじい業績故に個人ではなく数学者集団のグループ名ではないかと疑われたほどの方。
小林秀雄は言わずと知れた大評論家で、日本の誇る大知であるお二人がこの本の中で素読の重要性を語っておられます。
「子曰く」ってあれね。
小さい子には理屈よりまず型で覚えさせることが大切で、日本語のリズムや感性が身につけば自ずから理も通るであろうという。
これ読んで思い当たることがありまして。
シューベルトの「野ばら」を習った時詩の意味はさっぱり分からなかったけど頭柔らかいころだったのですっかり覚えちまいまして、今になってみればよく分かりますもんね。
童は見たり野中の薔薇 清らに匂うその色愛でつ 飽かず眺む 紅匂う野中の薔薇
い~じゃないすか~!
英語もいいけどちゃんと日本語出来てからにしなさいね。