化け物使い
なんやかんや忙しくやっぱ12月って感じであります。
落語に「化け物使い」という噺があります。
人使いが荒いことにかけては口入屋も匙を投げるほどで誰が行っても三日と持たない奉公先のご隠居さんが引っ越すことになり、そんな家で三年も辛抱したこれも強情で働き者の下男もく助はそれを機に暇をくれという。
訳を聞けば何でも今度の家は化け物屋敷と噂されており、生来化け物嫌いの自分には(好きな人間もあまりいないでしょうが)とても我慢が出来ないと。
口では言わないがお気に入りのもく助を手放して多少淋しくはあるけどもそんなことで我を曲げないご隠居、用意しておいてくれた晩御飯を食べ夜が更けると何やら怪しげな雰囲気に。
突然水を浴びせかけられたような寒気に襲われると現れたのは一つ目小僧!
ところが怖がるどころか下男代わりとばかり次々用を言いつけられ、以来毎晩入れ替わりに現れる大入道やのっぺらぼうなどこき使われまくるという。
給金もいらないし便利だと喜びながらも現れる時に決まって寒気に襲われるのだけは閉口しておりました。
んが
とうとうある晩たまりかねた実は正体のたぬきが泣きながら出てきて「こんな化け物使いの荒い家にはいられません!」
先日霊感があると他から聞いていたある方と話していて真偽のほどを聞いてみますと、見えるとかではないけれどゾワゾワ~っという寒気に襲われてそれを感じるのだそうで。
例えば車で交差点を通過する時ゾワゾワ~っときて、後で聞いてみるとそこは何故か事故が頻発する場所であったとか一見どうということのない所で感じることが多く、逆に世に心霊スポットと言われるような場所は大半が何もないただの廃墟であると霊界のリトマス試験紙みたいな方でございました。
怪談ブームと言われる昨今やたら見えるだ聞こえるだ言う方が多い中逆にリアルさを感じまして、本業の農家さん(言っちゃってるし)の副業としていわゆる事故物件の鑑定士やったらいいんじゃないかと思いました。
「ここは住んで大丈夫です!」みたいな。
けどあれよね
松原タニシの二匹目のどじょう狙いな売れない芸人もどきがうようよしてる現在では、出る家住んで幽霊写し一山当てようって風潮で逆にその方が家賃高かったりするらしいっすよね。
ならそっちやればいいのか
「ここは大丈夫、出ます!」