おいしい給食
昨日は雨の中有楽町まで無理して時間作っていったのに、お目当てのライブは今日でした
すでに引退しましたが長らく学校関係の仕事をしていた友人(回りくどい)から面白いと勧められて見ました、ドラマ「おいしい給食」が面白いんであります。
主人公・甘利田幸男は中学校教師、三十代、独身。
母親の料理下手が原因で学校給食が大好き、というレベルではなくそれが生きがいだから学校に来ると豪語している(心の中だけで)ほど。
教師としてはかなりクールな姿勢の為それは厳に秘めており、好きなおかずの日は朝からのハイテンションをぐっと抑えていただきます前の校歌をノリノリで歌ってはいつもこぶしを教卓にぶつけていたり。
とはいうものの実は同じく給食フリークの男子生徒神野ゴウには気づかれており、その二人がいかにおいしく食べるかを競うというのがメインのストーリーとなっております。
まあほとんどが甘利田の意識過剰ひとり相撲なんですが。
設定が1984年と40年前であることからメニューがクジラの竜田揚げ、ソフト麵、冷凍ミカンといった中年以上世代には懐かしいものばかり。
それをグルメドラマ風に細かく分析して語る甘利田のモノローグと、給食のおばさんを篭絡しタルタルソースやタッパーなど中学生として限りある資材?を駆使して一枚上手をゆく神野の物言わぬバトル?が実に愉快で、特に甘利田のオーバーアクションが笑わせてくれるんであります。
サブストーリーとして描かれる学級生活は田園地帯の立地とまだ緩やかだった時代背景もあり至極穏やか。
ツッパリ風の生徒もいるにはいても全く素直で「飛び出せ青春」の能天気さも「金八先生」のリアルな問題意識もありません。
産休の間の副担任、御園ひとみ先生の愛らしさも花を添えておりまして。
よって制服姿の子供たちが実にかわいらしく、現役時代N部君(言っちゃってるし)から様々聞かされた思春期故の難しさはここには見当たらずただ笑って見てればいいという。
そして食うことにしか関心なさげな甘利田が実は深いところでは生徒思いであることが最終回で描かれ、二人向かい合ってカレーライスを食べるシーンでほのぼのさせてシーズン1は終わるんであります。
神野をかばって他校の教師に噛みつく姿があの男に重なり、よき教師へのリスペクトをちょいとだけ感じてみたり。
にしてもあれですな~、今にしてみれば金属のお皿に盛られてほぼ冷えかけて牛乳、パンと共に先割れスプーンでいただいたあれらのおかずを、独り身の気楽な外食癖ですっかり肥えてしまったあたくしの舌は今食べたらどう感じるんでありましょうか?
でもなんかノスタルジー