三輪山

花に嵐の例えとはいえ、恨めしい雨であります 

 

この週末は久しぶりに完全オフとし、一年ぶりの夜行寝台特急サンライズエクスプレスに乗って奈良に行ってまいりました。 

母方のいとこで実家の住職をしているピカリ君が将来を見越して閑静な地に買った別宅があり一度遊びに来てと誘われていたので、いえ、それが吉野だと聞いた時から桜の時期に泊めてくれと頼んでたもんすから。

 

早朝五時半着の姫路でお城の桜堪能して折り返し奈良へ。

待ち合わせの橿原神宮まで吉野行きの電車は満席で、迎えに来てくれた車での道中もところどころ渋滞しつつ吉野へ。

細々書くときりがないのであえて初日は思わせぶりにここで締めまして 

 

二日目山里で鳥の声にせかされるように起きて早めに出かけドライブだけでも情緒満点な飛鳥を経て三輪山の大神神社へ。

山そのものがご神体というこの聖地は頂上の磐座に大物主大神を頂き、登拝のための入山申し込みの際には浄衣代わりの襷を受け自分で榊を振って身を清めてから初めて登れるという。

敬虔な気持ちを重んじるため観光目的の団体は受け付けておらず写真も動画も撮影禁止、下山して後は予め記入しておいた緊急連絡先も記入した届を返却しなければ捜索隊が出る騒ぎになるくらい、要するに遊びじゃねえんだよ!的な。

貸し出しの竹杖を付き付き急坂を上ること一時間少しで山頂直下の塚に出まして、ここからははだしになってみました。

途中会った参拝者同士の話でははだし歩きが本来だそうで。

なんとな~くね、冷たい土肌から清浄の気が頭まで抜けるような気になりまして、下山にかかったところで木々の間から眩しい太陽が射すとマジ清められた気がいたしました。

ありがたいありがたい。

 

無事お山を終えふもとの休憩所で御不浄の個室に入りいざ試合開始の前にふと気づくと紙が無い!

あぶねえあぶねえ、これも神のお導きかとお隣に入り直しますとさっきまでいたお部屋にあわただしく駆け込む音が聞こえ試合開始のサイレンまで。

男ってあんましティッシュとか持って歩かないし後で困るだろうな~、でもさあ声かけるのも何だかねえ~。

けど知らんぷりってのはどうにも気の毒なので黙ったまんまドア下の隙間から転がしてあげたんであります。

マンガとかで吹き出しに点々が書いてあるやつあるじゃないすか。無言の会話みたいの。

あんな感じでしたよ。

そう!神に詣でた後自分が救いの紙になる。

 

これでいいのだ!