新年初詠み

 皆様新年あけましておめでとうございます!

今年も日光畜産ネットショップ並びに店長日記をよろしくお願いいたします。

しかし元旦早々大地震やら飛行機燃えるやら大変なことで、被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。

 

東京あたりでは揺れに気づかない方もいたくらいだったそうですがあたくしの滞在していた茅野では震度五で結構揺れまして、おまけにあたくし折も折12階の展望温泉に入浴中、しかも一人きり。

驚いたのなんの!

暮色濃い町は山の長い影の中に徐々に飲まれつつあり澄み切った空を背景にした八ヶ岳の雄姿は茜色に染まり初め、こんな光景はこれを逃したらもう一生見られないってんで信州の寒気にのぼせそうな体を冷やしつつ露天風呂で三首ばかり歌を詠んでいたところにあの揺れが。

なんつってもホテルの最上階ですから長周期的な大きな横揺れがこれでもか!と続き、浴槽の湯が音が立てて溢れ返る中あたくしは前も後ろも完全露出のまま洗い場の床に四つん這いでしがみついておりました。

万が一ビルが折れたらこの寒い中素っ裸で放り出されるという恐怖。それでも「大きな揺れは三十秒三十秒」と念仏のように唱えておりました。

揺れが収まってやれやれと部屋に帰るとニュースでは大津波警報が出て、東日本の時の恐ろしい思いがよみがえり片津を飲んで画面を見ておりましたが不幸中の幸いで街を飲み込む程な波はやって来ずまだよかったと。

それでも倒壊など大きな被害があって大変な中申し訳ございません、せっかく浮かんだ歌ですので書かせていただきます。

 

 大雄姿 雲切れ渡り 八ヶ岳 息詰め眺む 九人目の岳

 

 刻々と 入日に沈む 地方都市 山と空だけ 赤く残れり

 

 峰峰の 雪は斜陽に 赤く伸び 星の待たるる 元旦の空

 

今年はひとり万葉集が好調?でございます。すいません