国立博物館
曇っていくらかしのぎやすいですね。
大変残念なことにタイトルを失念してしまったノンフィクションの本で、ものすごく面白くて感動もしたけど実に恐ろしい内容だった「バナナが食べられなく日」じゃなかったかと思うけど検索しても出てこないんであります。
現代社会がいかに脆弱な食糧事情によって支えられているかをアイルランドのジャガイモ飢饉から書き起こし、様々なエピソードを追って筆は世界へと飛ぶんであります。
その中で特に印象深かったのがロシアの植物学者ニコライイ・ヴァビロフの物語。
リアルインディージョーンズよろしく世界中を飛び回り深山幽谷に踏み入っては貴重な種子を採集し、その研究は国家を挙げて称賛されただけでなく貴重なコレクションは人類にとっても宝であったという。
それらを収蔵した彼の研究所はあの酸鼻を極めたレニングラード包囲戦においてドイツに糧道を断たれ飢餓に苦しむ市民から見ればナッツや木の実の食糧庫のようなもの。所員たちは24時間見張りにつき守り通すのですが彼らにしたところで空腹なのは同じこと。
にもかかわらず未来への遺産を守って手を付けることなく餓死する道を選んだのであります。
同じころヴァビロフさんも馬鹿げた冤罪により収容所で亡くなっておりました。
何という立派な人々でありましょうか!
しかるに!
我が国立博物館は収蔵物倉庫の維持費が足りずクラウドファンディングで資金調達したとニュースでやってました。
国は何やってんだ?
これだって未来へ残すべき宝じゃないすか!
一億や二億のはした金(あたしゃ持ってないけどさ)で学芸員さんたちに苦労かけてないで十億でも二十億でも予算付けてさしあげろ~!
財政危機なんざうそっぱちですからね。
いつまで緊縮財政やってんだ、財務省のクソ馬鹿野郎~!!
今日も怒っております