朗読
冷え込みが続いて桜はもっておりますが、朝と昼まで温度が違いまいります。
外回りで営業車に乗っていて若いころと何が一番変わったかと言えば、それは耳から入る情報なんであります。
カーラジオしかなかった昔は毎日の番組が時計代わりにもなった反面好きな番組が無い時間帯は実に退屈で、一日中運転していた時分は特に渋滞中など苦痛でもありました。
それが今ではBluetoothで飛ばして音楽でもネット番組でも好きなものを聞ける(見てちゃだめよ)ので移動時間が楽しくさえありまして。
ただあんまし入っちゃうと仕事頭に切り替えるのに時間かかったりして。
これは会社の休みに一人仕事してる時も同様で、比較的単純な作業などでは文字通り時のたつのも忘れるという。
今ハマってるのが「新平家物語」の朗読なんであります。
俳優で演出家でもある壤 晴彦さんが吉川英治文学を格調高く読み上げており、特にせりふ回しの時は古典の口語体が俳優の面目躍如とばかり武者の戦名乗りや後白河法皇の御うそぶきなど、平安武士や貴族はかくやありなんというばかりの妙であります。
若いころ夢中で読み通したものを今また耳で聞くとかつて大衆文学と呼ばれた吉川作品とはいえ語彙の細った今の世においては部分的には難解でもあり、「九門」なんて言葉が頭に浮かぶと我まだ老いずなんて自画自賛の楽しみもありまして。
しかもですよ
あの長い長い物語を読みながら無料で公開するなんざあなた、いいんすか?って感じ。
いくらか払うんなら払いますよあたしゃ。
広告とかの上りがあるからいいんでしょうか?なんか悪いみたいね。
労力の割に売価が安いと言いますと、これはあたくしではなく知り合いの言です。
彼はいい年してまだおスケベな動画が好きでその手のサイトに登録してるらしいんですが、よく割引セールのメールが入るとのことで何ですか一本300円なんてのもあるという。
怒ってましたよ「人前でおパンツまで脱いでるのに300円とは何事か!」と。
いやあたくしじゃありませんってば!
文学の話が落っこちてしまいましたね ( *´艸`)
デフレって間違ってます "(-""-)"