還暦
年々暮れらしさが無くなりまして、とはいえ最終営業日の今日もそれなりには忙しくしております。
あたくし本日を持ちまして満六十歳となりました。
いわゆるひとつの還暦というやつで。
十二支がぐるっと回って元に戻るというくらいの認識でしたが改めてググってみますと十二支と干支の組み合わせに依るそうで、丙午だの辛申だの六十個あるそれが六十年目に生まれた時の組み合わせに戻るという。
あと二日になって言うのも何ですが今年は壬寅(みずのえとら)なんだそうで。
そう考えるとなにやらはるばる来たもんだって感じっすね。
永井豪先生の漫画短編集の中に「赤いちゃんちゃんこ」というお話がありました。
還暦を迎えたおじいさんが朝目覚めると枕元に黒いちゃんちゃんこが置いてあります。
なぜかそれを見て恐怖に駆られ逃げ出すじいさん。
すると親族が「おめでとう!」「おめでとう!」と言いながらとっ捕まえ庭先へ。
「いやあ嫌味なジジイでしたからね~、今日を楽しみにしてたんですわ」ってなことを言いながらちゃんちゃんこに点火しますと、ガソリン吸って黒かったものが炎で赤いちゃんちゃんこに燃え上がるという。
20××年、高齢化対策として政府は六十歳以上の生存を認めずその方策としてこのやり方が取られたと解説が入って終わるんですわ。
めでたい日に嫌な話ですが事程左様にかつて六十というと立派な?高齢者であったものが、アンチエイジングじゃないけど今じゃ自分も含め「だからなんすか?」って感じよね。
では最近発見した童謡「船頭さん」の戦前バージョンをお届けして終わりたいと思います。
どうぞ