高田の椿
中秋の名月ごらんになりましたか? 天気予報が好転していいお月さまでしたね
先週土曜日は中秋の名月ということで久しぶりに屋上飲みを開催いたしました。
通称クラパイで呼ばれる(誰にだ?)この飲み会は以前は毎週火曜に定例化されておりカヤック仲間を中心にたくさんのゲストをお招きして賑やかでありましたが、最近何つ~んでしょう気力が湧かない?一人でもあまりやる気が起きずずいぶん間遠くなっておりました。
とはいえ一年一度の名月ですし土曜日ですし相棒とそれぞれ娘?持ち寄りで、時間とともに雲も風も消えた静かな夜を虫の音に囲まれて堪能いたしました。
開けて翌日これも最近ではめったにないことながら相棒と連ちゃんでつるんで出かけました。
既に十年以上前になってしまいましたが東日本大震災の年、ふとしたご縁で岩手県陸前高田の細根沢仮設住宅に出張バーベキューにお邪魔して、以来年に数回ずつみなさんと楽しい野外宴会をご一緒するようになりまして。
そこで毎回のようにお会いしたのがまだ中学生になったばかりのゆきちゃん達地元少女でございました。
宴会の最後は彼女はたちの歌う「ビリーブ」で締めるのがいつのころからか恒例となり、場合が場合だけにその美しいハーモニーに涙することもしばしばでございました。
ゆきちゃんはその後大学まで進まれ卒業を来年に控えて、地元陸前高田に多く自生する椿を使った地場産業起こしのプルジェクトの一員となっていることはSNSを通して知っておりました。
今回その一環として西新宿でワークショップを開催しているというのでおじさん二人懐かしい顔を見ようってんで。
とはいえ相棒は何回か高田のご自宅へもお邪魔したりスキーをご一緒したりしていたそうで、その点あたくしの方は全くあれ以来なのでもしかしたら覚えてくれてないのでは?と、最初誘われても渋っていたのですが、いまだ高田へは行きづらい状況でもありこの機会を逃しては次いつ会えるか分からないと出かけることに致しました。
お店が近づきますと老眼甚だしい二人の目にも遠めでそれとわかる姿が。
あたくしの心配をよそにとても喜んで迎えてくださいました。
大きくなったというよりすっかり娘らしくなったと言いますか、美しい女性に成長されておりました。
特に目が印象的で様々な社会的取り組みに挑もうという真っ直ぐな光を見ておりましたら、過ぎた年月とか彼女が通ってきたであろう道のりとかが去来してあたくし例によって泣いてしまいました。
後日の再会を約し新宿でまた相棒と飲んで帰ったんであります。