固定電話

めっきりお寒くなりました。

こういう言葉遣いもあまり聞かなくなりまして、歳時記的間隔が薄れるのはさみしいことでございます 

 

毎度お古いところで恐縮です。

 
固定電話しかなかった時代友情の深さを計る度合いの一つに相手の電話番号を記憶しているかというのがありまして、色恋ですと先ずは番号聞き出すところから始まり、心臓バクバクで初めてかけた時に限って親父さんが出ちゃうなんてことがございました。
「娘とどういうご関係ですか?」なんてんで、めんどくさいけど家族が家族としてしっかり機能していた良き時代でもあったわけで。
 
女子高生だか中学生だかが公衆電話に集まって中の一人の子がかけておりまして、どうやら告白の電話のよう。
色よい返事と見え嬉しそうに涙ぐむその子に周りから「よかったの?よかったね!」という。
これ何のCMだったか覚えてる方おられます?
最後のセリフが印象に残っているもののあたくしまるで記憶になくて。
 
大統領が代わったりこちらが新しい首相になる度初の電話会談なんてんでやってますが「尖閣諸島は日米安保の範囲内と言ってもらえた!」とか喜んでるの見ますと、いい年した偉い人たちがよってたかって「よかったの?よかったね!」と騒ぐ女子高生のようで、なんとも情けないことこの上ないんであります。
 
自分の領土は自分で守る気概無くして何が日本人だ!
命がけで戦った父祖に顔向けできませんわ